セックス・ピストルズは改めてすごい
久しぶりにセックス・ピストルズを聴いてみたらとってもよかったので書いてみます。
パンクをイギリスでブレイクさせ、新たな時代の幕開けを決定的なものにしたバンド、セックス・ピストルズ。
70年代後半、ロックは複雑化していました。ハードロックはギターテクニックを競い合うような曲が増え、プログレも一大勢力となっており、シンプルでストレートなロックンロールは鳴りを潜めていました。
そこで複雑化するロックにリセットボタンを押したバンドたちがいました。
パンクの誕生ですね。
これ以降、ロックの流れは大きく変わり、70年代のロックを作り上げてきたバンドたちは古いもの扱いとなってしまいます。
もちろんそれらの音楽も今聞いても素晴らしいもので、長い歴史でみると決して古くはないんですが、
長いロックの歴史にはこのような変革のタイミングが何度か訪れます。こうして音楽は進化していくのだと思います。
さて、そのパンクムーブメントの代表作、セックス・ピストルズの1stアルバム、Never mind the bollocks,Here’s the Sex Pistols!
これは全英1位を達成し、パンクの勝利を決定づけた作品と言えます。
これぞロック!
疾走感にあふれて、自然と頭が縦に動いてしまう!
そんな曲たちです。
荒々しさも兼ね備えてます。ジョンライドンのボーカルも素晴らしいです。下品で挑発的。これぞロック。
ロックンロールが本来持っていた初期衝動を再確認させてくれます。
今聞いてもそう思うのですから、当時の人たちの衝撃は凄まじかったことでしょう。
ロックファンが初心に帰りたい時に、聴いてみるとよいのかもしれません。