AC/DCのPOWER UP
数ヶ月前の話になりますが、AC/DCがPOWER UPという新作を出しました。
結果から申し上げると、AC/DCというバンドのもつ悪魔的なグルーヴは全く衰えを知らず、むしろ磨きがかかっていることを証明する素晴らしい作品でした。
彼らの作品は、活動初期から現代に至るまで、ストレートなロックンロールを一貫しています。ボンスコット在籍時代とブライアンジョンソン在籍自体でやや音楽性は異なりますが、シンプルなリフを特徴としたスタイルには変わりなく、どの作品もいい意味で変わらないことがまたAC/DCのファンからすると最高に愛おしいところです。
そして今回もいつも通りのAC/DCでいてくれてありがとう!!
と叫びたくなります。
一曲目Realize の1音目を聴いた途端に、この音を欲していたんだとこの上ない満足感に包まれます。
シンプルな曲たちですが、彼らでなければ作れないグルーヴだと思います。
フィルラッドのドラム、クリスウィリアムズのベースが骨格を作ってくれていて、これがこのグルーヴの肝だと感じます。
そしてその上にアンガスのギターやブライアンのボーカルが乗っかることで、世界にひとつだけのAC/DCビートが完成します。
マルコムヤングが亡くなったことは非常に悲しいことでしたが、
このアルバムだったら天国でマルコムも満足してくれていることでしょうね。
いつもの質の高いグルーヴを聴かせてくれる、最高のアルバムです。